介護

NHKで取り上げられた!知っておきたい最先端介護技術とは!?

介護技術は何故必要なのか?

「介護」という意味を調べてみると、「高齢者や病人などを介抱し、世話をすること」と書かれています。

多くの方は「介護」と云うのは「排泄の手助け・食事の手助け・入浴の手助け」だけと思っておられるでしょう。

 

確かに、この様な「手助け」も介護士の仕事の一部です。

しかし、介護士にとっての「介護」とは「高齢者の生活を支えサポートする行為」なのです。

にわとり
にわとり
手助けではなく、サポート!
ひよこちゃん
ひよこちゃん
サポートって何をすればいいんだろう?

高齢者の生活を支えサポートする。

認知症の高齢者の方が朝から落ち着かない。機嫌が悪い。

「何故だろう?もしかしたら!?」と思い「排便されているので、身体を綺麗にしませんか?」と声を掛ける。

 

また別の認知症高齢者の方が急に立ち上がり、うろうろと歩きだされる。

落ち着かない様子でキョロキョロ、している。

「何故だろう?もしかしたら!?」と思い「トイレの場所が、わからないのですか?」と声をかける。

 

といった様に、高齢者の方の声のトーンや顔の表情、身体の変化や周囲の臭いなど五感をフルに使い、的確に状況判断を行います。

高齢者の方に不快な思いをさせない適切な対応を行うということが介護士という専門職の専門性なのです。

排尿の失敗などで、ただ衣類を着替えるだけなら介護士以外の方でもできます。

 

日々いかに「どうしたのだろう?もしかしたら!」という気づきと高齢者の方に快適に生活をしてもらえる様な対応ができるかが介護士には求められます。

ひよこちゃん
ひよこちゃん
快適な生活を送ってもらう為にサポートをするのか~

高齢者の方の自立を促す。

加齢や持病により、今まで出来た事が少しずつ出来なくなります。

思う様にいかなくなり、自分に対する自信を失われる高齢者の方は多くいます。

 

しかし「今までと変わらない生活がしたい」「自分の事は自分でしたい」という想いを持たれています。

そんな想いに答えるため、可能な限り出来ることをしてもらい、出来ないことをサポートします。

「出来ないこと・出来にくいこと」へは支援をし、「出来ることは自分でやろう!」とやる気が出る様な言葉かけを行う。

高齢者の方の「自立」を促すのです。

 

一から十まで行ってしまうと、召使いになってしまいます。

介護は、サービス業と言われますが召使いとは違います。

「何から何までさせて頂く」ではなく、高齢者の方が生活を送る上で、自分に自信を取り戻せるよう支えサポートすることが必要です。

 

介護士の専門職としての専門性は、高齢者の方の変化に気づき的確に対応ができ、自立に向け高齢者の方の背中を押し、「高齢者の方の生活を支えサポート」することです。

そのためには、高齢者の方の状況・状態に合わせた最適なサポート方法が介護技術なのです。

介護技術の基本的な心がまえ

安心・安楽

介護技術の基本的な心がまえとして、心身に危険や苦痛がなく、心が安らぎ楽なこと(安心・安楽)が大前提にあります。

 

誰が「危険や苦痛を感じ、心が安らがず苦しい」状態を好みますか?

高齢になり、身体に不自由を感じている上に介護士の支援(サポート)が痛くて苦しいモノだと絶望しかありません。

 

だから、介護士が行う介護技術には安心・安楽が必要になります。

安心・安楽は、介護士本人もそうですが、高齢者の方にも感じてもらわなければなりません。

高齢者の方が何を感じているのか?という気づきもとても大切になっていきます。

にわとり
にわとり
安心して、安楽にサポートしてもらいたい!

感覚的な勘から、データ分析や数値化

ベテランの域にいる介護士や看護師はこの、気がつくという感覚的なものが優れています。

「いつも威圧的で攻撃的なおじいさんが、あの人の前では、穏やかなのは、何故だろう?」

と言ったことを感じたことがあると思います。

 

それは、高齢者の方が考えていること。感じていることを的確に気がつくことができるからです。

 

「気がつく」という感覚的なモノは、長年の経験や知識からの勘という部分がありました。

感覚的なモノだったので、なかなか他人と共有することは難しいとされていました。

 

そういったベテランの勘頼みだったモノが最新機器(A.I)を使ってデータ分析・ノウハウ化し、情報の共有を図ることができるようにする為の実験が京都大学で行われました。

実験ではベテラン看護師の視線に注目し、最新機器(A.I)を使ってデータ分析・数値化を行うことで、アイコンタクトの頻度や顔と顔の距離などが高齢者の方に安心感を与える秘訣だとわかってきたそうです。

介護技術の種類

介護技術は、高齢者の方の日常生活活動(ADL)をサポートする為の技術です。

日常生活活動(Activities of daily living;ADL)とは

人が毎日の生活を送るために各人が共通に繰り返す、さまざまな基本的かつ具体的な活動のことです。

起床、着替え、整髪や洗顔、食事、排せつ、入浴、外出時の移動(歩行)、車いすなどへの移乗等がADLに当たります。

 

加齢とともに、こういった動作のひとつひとつができなくなる、もしくは時間がかかるようになると「ADLが低下した」とみなされます。

 

例えば、筋力や体力(身体機能)が低下すると、立って歩くことが困難になり、移動ができなくなります。

また、認知機能が低下すると、物事の手順などを忘れてしまい料理などの家事ができなくなったり、人とコミュニケーションを取ったりすることが難しくなります。

身体機能・認知機能が低下すると、活動が低下して精神的にもふさぎこみ、社会参加も困難になります。

つまり、一つの機能の低下はさらなる他の機能の低下を招き、悪循環になってしまうのです。

 

高齢者の方の日常生活活動(ADL)の低下を防ぎ、健康的な日常生活が送れるようする為に、介護士は「体を起こす」「座る」「立ち上がる」「車イスに移乗する」「歩く」という身体の基本動作をあらゆる介護技術を駆使してサポートします。

ここでは、身体の基本動作をサポートするには、どの様な介護技術が必要なのかを説明します。

体を起こす

身体を起こすという動作は、寝ている状態から上体を垂直にすることです。

加齢により身体機能が衰えてくると何気なくしている動作でも難しくなります。

 

人間の身体を起こすのですから、力の弱い介護士にとって起き上がり動作は大変です。

 

しかし、“テコの原理”を応用することで、少ない力で動作をすることが可能になります。

両足を先に下ろすこと、骨盤に手をかけることがポイントです。

また、高齢者の方の身体を手前に引き寄せることで、起こす動きがスムーズになります。

立ち上がり

立ち上がりのイメージとして、 お辞儀をするように頭を下げると、体の重心がおしりから足へと移り、少ない力で立ち上がることができます。

体が不安定な場合は、手すりや壁につかまりながら立ちましょう。

いきなり真上に立ち上がろうとすると、無理な力が必要になるため、膝や腰に負担がかかります。

ベッドだけでなく、いすやトイレから立ち上がる時などにも、この動きをイメージして下さい。

座る

座るイメージとして、立ち上がり方と反対で、頭を下げてお辞儀をするように前傾姿勢をとり,ゆっくりと腰を下ろしながら最初に臀部(おしり)が座面に付くように座ります。

しっかりと安定した座位がとれていることを確認しましょう。

車イスに移乗する

「移乗」とは、位置から位置へ移る動作のことです。

高齢者の方が椅子に腰掛けたり、車イスに乗ったり、トイレの便座に座ったりといった、日常生活の中で繰り返し行われる「乗り移り動作」です。

また「移動」とは生活の場から場へ移る動作のこと言います。

高齢者の方において、ベッドから車いす。車イスからトイレ。車イスから自動車などといった移動・移乗は生活を維持していく上でとても重要で頻繁に行われる動作です。

無理なく安心して移乗できる技術を身につけることで、高齢者の方の生活の場が広がり、衰えた気力や体力を活性化させ、意欲の向上を促すとされています。

歩く

車いすを使うまでもない短い距離の移動や、自力では歩けるが足の筋力の低下でよろけてしまう可能性がある場合、高齢者の方の歩行を支援(サポート)する必要があります。

歩行介護の方法として

介護士と高齢者の方が互いに向き合い、両手を取って歩く「手引き歩行」

介護士が高齢者の方の横に立ち、一緒に歩行する「寄り添い歩行」があります。

高齢者の方が室内を移動する際、障害物となるものは置かず、最低限の通路の広さを確保しましょう。

また、高齢者の方は筋力が弱っているので、自分自身でも思い通りに動かないことがあるということを理解したうえで、相手のペースに合わせましょう。

NHKで取り上げられた!知っておきたい最先端介護技術とは!?まとめ

ただ、身体を起こすだけではなく、一日の始まりが気持ちよくスタートできる様な起床介護を行う。

ただ、食べ物を口に運ぶだけではなく、気持ちよく食事を取ることができる雰囲気を作り、身体と心の栄養補給ができるような食事介護を行う。

例えば買い物に行く時に、ただ、高齢者の方を目的地まで運ぶだけでなく、買い物に行くワクワクする楽しい気持ちも一緒に運ぶことができる様な移動介護を行う。

入浴するときに、ただ身体を洗うだけでなく、疲れや落ち込んだ気持ちを洗い流しリフレッシュすることができる様な入浴介護を行う。

このように、高齢者の方の身体の動きをサポートする技術には、高齢者の方の心の動きをもサポートすることが求められます。

介護技術向上=スピードを求めた流れ作業と考える時代は終りました。

介護技術向上=高齢者の方の満足度を上げることと考える転換期に来ています。

ベテラン介護士が持つ介護技術は、知識と経験と勘に基づいています。

ですので、介護技術を教える時に「自分では分かるのだけれど、言葉にして伝えるとうまく伝わらない」という問題がありました。

しかし、勘だよりだった介護技術が最新機器(A.I)を使ってデータ分析・ノウハウ化し、情報の共有を図ることで科学的根拠に基づくモノへと変化しています。

質の高い介護技術を多くの職員が得ることが出来る時代が訪れています。