介護

高齢者の心を鷲掴みにする!喜ばれる入浴サービスとは??

入浴介助(入浴をサポート)の目的とは?

入浴介助(サポート)サービス とは、介護士が、高齢者の方に安全・安楽に入浴を

してもらうためのサービスです。

高齢者の方が、生活を送るうえで絶対に必要なサービスなのです。

入浴の目的

身体をきれいにしたいという想いは、その人の欲求であり、その人の品格を保つことに

繋がります。

また、体の清潔が保たれると、皮膚の病気や尿路感染症などの発症を予防できます。

 

多くの高齢者の方が入浴介助(サポート)サービスを必要としており、身体の清潔保持

はもちろん、心と身体が感じている苦痛と緊張を緩和させることを目的にしています。

にわとり
にわとり
入浴介助(サポート)は多くの方に求められています。

入浴介助(サポート)の基本

入浴介助(サポート)を行う上で、大切なことが3つあります。

  1. 「自分でできることは自分でやろう」と思える言葉かけをする
  2. 高齢者の方の身体の、異変をいち早く発見する
  3. 転倒などの事故を起こさない

この3つが、高齢者の方に安心・安楽に入浴を楽しんでもらう基本です。

入浴介助(サポート)での基本的な3つの心がまえ!

「自分でできることはやろう」と思える言葉かけ

誰もが、身体が不自由になるまで当たり前のように、入浴されていました。

身体が不自由になり、当たり前にしてきた入浴を断念せざる負えなくなります。

 

「腕が上がらなくなってきたし、風呂に入るのが煩わしい。」

このように、身体の不自由が原因で入浴を断念している高齢者の方を介助(サポート)

することが介護士の使命です。

 

当たり前にできていた入浴という生活の一部分を「自分でやろう」と思える声掛けが

できれば、高齢者の方は「お風呂に入りたい!」という気持ちになるのです。

すなわち、清潔感や気分の高揚。「こんな自分でも、できるんだ」という自己承認感

感じることができ、高齢者の方は生活の質を向上させていくことができます。

にわとり
にわとり
お風呂に入ると、誰もが幸せになるよね~

高齢者の身体の異変をいち早く発見する

高齢者の方の裸を見ることができるのは、入浴する時だけです。

 

高齢者の方の全身状態を注意深く観察できます。

例えば、傷や打撲痕・皮膚状態の良し悪し・褥瘡(じょくそう/床ずれのこと)の有無・

水虫の有無などです。

 

呼吸状態や顔の表情に変化はないかなどを確認することも大切です。

ひよこちゃん
ひよこちゃん
高齢者の方は、見えにくい所をよく怪我されてるもんな。。

転倒等といった事故を起こさない

転倒は、入浴時だけに関わらず起こさないことが必須です。

しかし、浴室内には危険で注意しなければいけないところが沢山あります。

 

床はタイルなどの硬い素材を使用していて、石鹼の泡などで滑りやすくなっている。

浴槽には、段差や階段がありつまずく危険性がある。

脱衣場は、狭い空間なので、周りの方を巻き添えにしてしまう危険性もあるのです。

にわとり
にわとり
お風呂場は超・危険!!

入浴介助(サポート)で意識するポイント

「入浴前」「入浴中」「入浴後」といった各シチュエーションで意識するポイントと

介護士の服装など入浴介助(サポート)を提供する際に便利なポイントを説明します。

 

高齢者が安全・安楽に入浴を楽しめるために、重要なポイントです。

入浴前の意識ポイント

まずは、入浴介助(サポート)を始める前に事前準備をしておきます。

事前に準備をしておく準備物は以下の通りです。

  • タオル(大きくて吸水のすぐれたタオルだと、時間の短縮になる)
  • 着替え・必要に応じて、新しいオムツや尿取りパッド
  • ボディソープ・石鹸やシャンプー(お気に入りのモノだと喜ばれます)
  • ボディタオルやスポンジ(比較的柔らかいものが良い)
  • シャワーチェアや転倒防止マットなど
  • 必要であれば保湿剤や爪切り、皮膚科で処方されている薬など
  • 浴槽にお湯を張り、浴室と脱衣場を暖かくしておく

 

準備を怠ると、途中で取りに行くことになり、高齢者の方を待たせてしまいます。

 

入浴介助(サポート)では、高齢者を一人にさせないことが鉄則です。

 

浴室・脱衣場の温度調節をしておくことで裸でも快適な環境が作れます。

冬場に起こりやすいヒートショック急な温度の変化によって身体が受けるダメージ)

を予防できます。

入浴中の意識ポイント

入浴は、疲れを癒し、心身をリラックスさせることができます。

しかし、一つ間違えれば取り返しのつかない事故につながることもあります。

取り返しのつかない事故を防ぐために意識するポイントを説明します。

  • 食事前(空腹時)や食事直後の入浴は控える。
  • 心臓より遠い部分からシャワーなどで温めていく。
  • 湯温は40度前後(夏場や血圧が高い方は38度前後)をキープする。
  • 湯船につかるのは5分程度で、入浴時間は10~15分程度で切り上げる。
  • 体調が悪くなった場合は、すぐに入浴を中止し看護師に報告する。

 

高齢者の方の、入浴事故による死亡者数は年々増加傾向にあります。

特にその約7割を占めのが「家」または「居住施設」の浴槽です。

平成 23 年以降「交通事故」による死亡者数より多くなっています。

 

入浴中の急死・急病の原因としては、心肺停止、脳血管障害、一過性意識障害(失神)

、溺水・溺死です。入浴事故は寒い時期に多くあります。

 

入浴事故死はシャワー浴が主体の欧米では極めて少ないので、日本独特の入浴形式

(浴槽につかる形式)が入浴中急病・急死の引き金ではないかと考えられています。

にわとり
にわとり
冬場のお風呂は、意識して環境を整えよう!

入浴後の意識ポイント

入浴後は、体調変化に注意をして、しっかり水分補給をしてもらいましょう。

 

入浴後は皮膚や爪が柔らかくなりますので、必要であれば保湿クリームを塗ったり、

爪切りをしたりするとよいでしょう。

皮膚科で処方されている軟膏なども、入浴後の皮膚がきれいになったタイミングで

塗ると効果的です。

 

必要に応じてバイタルチェックを行い、入浴後も体調の変化に気を配りましょう。

ひよこちゃん
ひよこちゃん
体調管理を行い、急な変化を予防するんだね。

入浴介助(サポート)に最適な服装は?

介護士が入浴介助(サポート)を提供する時に、以下のモノがあると、とても便利です。

決まりがあるわけではありませんが、介護士自身に合ったものを選ぶことがおススメです。

 

自分自身が濡れてしまう可能性や浴室の床が滑りやすいことを考慮した服装がベストです。

もし、入浴事故が起きてしまった場合の対処法

もし万が一、入浴事故が起きてしまったらどうすればいいのでしょうか?

 

入浴中に異常を発見した場合の対処法をまとめました。

いざという時のために、知っておきましょう。

事故が起きてしまった場合の対処方法
  1. 浴槽の栓を抜き、大声で助けを呼ぶ。
  2. 入浴者を出せるならば浴槽内から救出し、直ちに救急車を要請する。
  3. 浴槽から出せない場合、身体が沈まないような工夫をする。
  4. 肩を叩きながら声を掛け、反応があるか確認する。
  5. 反応がない場合は呼吸を確認する。
  6. 呼吸がない場合には心臓マッサージをする。(AEDを使用)
  7. 高齢者の既往歴などの情報や入浴時の状況を救急隊員へ伝える。
  8. 高齢者の家族や担当ケアマネージャーへ状況報告をする。

※上記の対処法は、基本的な部分をまとめています。

入浴介助の強い味方 入浴補助用具とは?

入浴マット(滑り止めマット)

浴室内での転倒を防止する為の強い味方が入浴マット(滑り止めマット)です。

持ち運びも簡単で、浴槽内や浴室の洗面台付近といった滑りやすいポイントに

手軽に敷くことができます。

 

自宅にある浴槽・浴室でも、デイサービスなどにある大浴槽・大浴場でも使える

優れものです。

入浴用いす(シャワーチェア・シャワーベンチ)

浴室で腰を下ろすことが難しい高齢者の方が入浴用いす(シャワーチェア)に

座ることによって、安定した姿勢でこれまでと同じように身体を洗うことができます。

肘掛けや背もたれがあることで、楽に座れるし転倒防止にも役に立ちます。

入浴用車いす(シャワーキャリー)

立つことが困難な高齢者の方向け、入浴専用の車イスです。

入浴専用の車イス(シャワーキャリー)を使えば、脱衣後そのまま浴室に移動して

シャワーを浴びられるため、安全かつ高齢者の方の負担を軽減できます。

 

入浴用いす(シャワーチェア・シャワーベンチ)同様、肘掛けや背もたれがあることで、

転倒防止にも役に立ちます。

入浴台(バスボード)

主に、自宅にある様なタイプの浴槽で使用します。

 

浴槽の端と端に入浴台(バスボード)渡して置くと、腰を掛けられる様になります。

 

自力で立つことや浴槽をまたぐ動作に不安がある高齢者の方でも、入浴台に腰掛けることで

より、体が安定し安全に湯船に入ることができます。

高齢者の方に喜ばれる入浴介助とは?まとめ

入浴介助(サポート)を行う際に、3つの心がまえを意識することで高齢者の方に

安全・安楽な入浴を提供できます。

 

そして、入浴介助(サポート)はコミュニケーションの場でもあります。

 

入浴とは本来楽しいものです。入浴により気持ちがリラックスして「昔、若かった頃の話」

といった日頃では話してくれない様な会話が生れます。

 

「あなたがいるから、安全」「あなたがいるから、心が安らぐ」という気持ちを抱いた

高齢者の方は、もうあなたのサービスに心を鷲掴みされているのですよ!